ペット保険の画像検査は、病気やけがの診断・治療に必要と認められる場合、補償対象になることがあります。ただし、すべての画像検査が対象とは限らず、保険会社やプランによって条件が異なります。健康診断や病気の早期発見を目的とした検査、補償開始前からある病気に関する検査などは、対象外になりやすい点に注意が必要です。
ペット保険で補償される可能性がある画像検査
通院や入院中に、獣医師が病気・けがの診断や治療方針の決定に必要と判断した画像検査は、補償される可能性があります。
画像検査には、主に次のようなものがあります。
- レントゲン検査
- 超音波検査(エコー検査)
- CT検査
- MRI検査
たとえば、足を痛がっている、嘔吐が続いている、けいれんがあるなどの症状があり、診断のためにレントゲンや超音波検査を受けた場合です。この場合でも、実際に補償されるかは、加入している契約の補償範囲と検査の目的によって決まります。
画像検査が補償対象外になりやすいケース
画像検査を受けたという事実だけで、保険金が支払われるとは限りません。次のような場合は、補償対象外になる可能性があります。
健康診断や予防目的の検査
症状や治療中の病気がなく、健康状態の確認や病気の早期発見を目的に受ける検査は、補償対象外となることが一般的です。
「念のため受ける検査」や、定期健診に含まれるレントゲン・超音波検査などが該当します。予防接種や避妊・去勢手術と同時に行った検査も、契約上の扱いを確認する必要があります。
補償開始前からある病気やけがに関する検査
保険に加入する前から症状があった場合や、補償開始前に診断されていた病気についての画像検査は、対象外になることがあります。
加入後に初めて検査を受けたとしても、以前から症状があったと判断されれば、補償されない可能性があります。
保険の対象外に指定された病気に関する検査
契約で特定の病気や先天性疾患、遺伝性疾患などが補償対象外とされている場合、その病気を調べるための画像検査も対象外になることがあります。
加入時に特定の病気を補償しない条件が付いている場合は、保険証券や契約内容のお知らせで確認してください。
補償期間外や免責期間中の検査
保険の補償開始前、待機期間中、契約が失効している期間に行った検査は、補償されない可能性があります。
病気に対する待機期間が設定されている商品では、加入直後に発症した病気の検査費用が対象外になることもあります。待機期間の有無や長さは商品ごとに異なります。
画像検査の費用は全額補償される?
補償対象であっても、検査費用の全額が支払われるとは限りません。保険金は、補償割合、自己負担額、1日あたり・年間の限度額などをもとに計算されます。
仮に、補償対象となる画像検査の費用が30,000円で、自己負担額を考慮しない補償割合が70%の契約であれば、計算上の保険金は次のようになります。
30,000円×70%=21,000円
ただし、実際には免責金額、通院・入院の日額上限、年間限度額、対象外の費用などが差し引かれることがあります。上の金額は契約条件を省いた計算例であり、実際の支払額を示すものではありません。
画像検査の補償を確認する4つのポイント
検査を受ける前に、次の順番で契約内容を確認すると判断しやすくなります。
-
検査の目的を確認する
病気やけがの診断・治療のためなのか、健康診断や予防目的なのかを動物病院に確認します。 -
対象となる病気やけがか確認する
既往症、先天性疾患、遺伝性疾患、加入前からの症状などが補償対象外になっていないか、保険証券や約款を確認します。 -
検査費用の扱いを確認する
通院・入院の補償に検査費用が含まれるか、画像検査だけに関する除外条件がないかを確認します。 -
限度額と自己負担額を確認する
補償割合だけでなく、1日・1回・年間の限度額、免責金額、年間の利用回数制限を確認します。
検査前に保険会社へ確認したほうがよい場合
CTやMRIなど高額になりやすい検査を受ける場合や、補償対象か判断しにくい病気の場合は、検査前に保険会社へ問い合わせると安心です。
問い合わせるときは、次の情報を用意すると確認が進みやすくなります。
- ペットの種類、年齢、契約番号
- 現在の症状と症状が出た時期
- 検査名(レントゲン、CT、MRIなど)
- 検査を受ける予定日
- 検査の目的と、獣医師から説明された病名や疑いのある病気
- 検査費用の見積もり
保険会社に確認する際は、「画像検査は補償されますか」だけでなく、「この症状・この病気の診断目的で受ける検査は対象ですか」「限度額や免責金額を差し引いた後の扱いはどうなりますか」と具体的に尋ねることが大切です。
動物病院で確認しておくこと
動物病院には、検査の目的、検査費用、検査結果によって必要になる治療を確認してください。画像検査単体の費用だけでなく、診察料、麻酔料、造影剤、入院費などが別にかかる場合があります。
これらの費用が補償対象になるかは項目ごとに異なることがあるため、見積書や診療明細を保管しておきましょう。保険金請求に診断書や明細書が必要な場合もあります。
ペット保険の画像検査は、検査の目的と契約条件で決まる
ペット保険の画像検査は、病気やけがの診断・治療に必要な検査であれば補償される可能性があります。一方、健康診断、予防目的の検査、加入前からある病気、補償対象外の病気、待機期間中の検査などは対象外になることがあります。
検査前に、保険証券や約款で「検査の目的」「対象となる病気」「補償開始日」「限度額・免責金額」を確認し、高額な検査や判断が難しいケースでは保険会社へ具体的に問い合わせてください。







